6月8日と9日、久しぶりに会社の慰安旅行を行いました。今回は+研修で、研修慰安旅行として実施しましたが、8日金曜日休業させていただき、お客様には多大なご迷惑をおかけしました。お詫びしますとともにこのような機会をいただけましたこと、皆様に深く感謝いたします。
6月8日は、神奈川県川崎市にあるチョーク製造メーカー日本理化学工業様を見学させていただきました。ベストセラーにもなった本「日本でいちばん大切にしたい会社」で紹介された会社で、従業員の70%が知的障害者、しかも重度の方々も多くいらっしゃいます。ご縁があって、今回総勢40名での参加を受け入れていただきました。大山社長様には、丁寧で詳しいご説明、また長時間お時間を頂戴し、深く感謝しております。
通常の慰安旅行と違って、会社見学が終わるまではアルコールは禁止。ちょっと戸惑いを感じるメンバーもいたようですが、見学が終わった後、魂が揺さぶられ、全員がこのような旅行は今後も続けてほしいと言ってくれました。
とにかく日本理化学工業の皆さん、一生懸命働かれていました。特別な管理体制は何もありません。知的障害の皆さんも自主的に仕事を運営されています。そこでまず私たちの既成概念を打ち壊されました。そして、働く皆さんの集中力は素晴らしいもので、私達総勢40名が訪れても、目の前にある仕事に見事に集中されていました。
私たち凡人は過去を悔やみ、未来に不安を覚え、また見学者がいれば如何にかっこよく見せるか、または『邪魔だな』と文句が出たりします。だから本当のところなかなか仕事に集中できていません。ところが皆さんは『今』に集中されているのです。そこに何の囚われもありません。素晴らしいお姿でした。手を休めた時に、私たちに見せていただける笑顔がまた素晴らしいのです。自分たちの仕事の姿勢について大いに反省させられました。働く幸せ、働いて役に立っている幸せがそこにあります。働いている人たちが幸せを感じているので、素晴らしい商品が出来上がっていました。
仕事しないで施設でお世話をしてもらっている方が幸せではないか、なんていう私たちの浅はかな考え方も砕かれます。そのような考えがあるからこそ、身障者の皆さんを「隔離」してしまうのです。他の人に必要とされ、役に立つこと、役に立つ仕事することがどんなに幸せなことか、深く気づかせていただきました。私たちは、そのような幸せを空気のように思い、何の有り難味を感じていないことが多いです。全メンバー、アワードの仕事の有難さも感じ取ってくれたように思います。